【国会】
第百五十一回国会における小泉内閣総理大臣所信表明演説
平成十三年五月七日
【抜粋】
(経済・財政の構造改革―構造改革なくして景気回復なし―)
IT革命の推進に関しては、周知のように五年以内に世界最先端のIT国家を実現するという野心的目標を設定しています。その実現を確かなものとするため、「e―Japan重点計画」を着実に実行するとともに、中間目標を設定する「IT二〇〇二プログラム」を作成したいと考えます。
さらに、私が主宰する総合科学技術会議を中心に、「科学技術創造立国」を目指し、産業競争力と質の高い国民生活の基盤となる科学技術分野への戦略的な研究開発投資を促進するとともに、研究開発システムを改革します。
(行政の構造改革―民間にできることは民間に、地方にできることは地方に―)
明確なルールと自己責任原則に貫かれた事後チェック・救済型社会への転換に不可欠な司法制度改革についても、重要課題として取り組みます。司法制度改革審議会から提出される最終意見を踏まえ、国民と国際社会から信頼される、新しい時代にふさわしい制度を目指した改革を進めます。