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ご 挨 拶

〜東北地方太平洋沖地震に思う〜


  

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日本弁理士政治連盟
会長 古 谷 史 旺

 2011年3月11日14時46分、三陸沖、北緯38°東経142.9°深さ約10q→24q(暫定値)で発生した地震は、過去に経験のないマグニチュード9を記録し、その後に襲って来た大津波は、最大で37メートルを超え、海岸から遠く離れた町までをも根こそぎ飲み込んでしまいました。死者・行方不明者が2万7668人を数える大惨事となったばかりでなく、福島原子力発電所を破壊し、放射能が屋外に漏れ出し、レベル5のスリーマイル島を超え、レベル7のチェルノブイリに匹敵する大事故となりました。
 被災して不幸にもご家族を亡くされた方々に謹んでお悔やみ申し上げます。また、住まい等を無くされた方々に心からお見舞い申し上げます。

 被災して一ヶ月有余が経過しましたが、未だに水素爆発の危険に曝され、強力な放射能漏れが続いており、全く予断を許さない国家的危機に直面しております。
 この国家的危機に際しては、党派を超えた挙国一致内閣が組織されるべきところ、自民党は公明党との関係を慮ってか、内閣に加わることを断った旨が報道されました。それだけではなく、“菅直人が悪い、菅が首相ではダメだ!”の大合唱が、政治家、評論家、学者らを中心に広がりつつあります。

 挙国一致すべき、このときに、政局を絡める政治家、評論家、学者らの無責任な言動に心底腹が立ちますが、唯一救われるのは、企業を含めた善意の人々が立ち上がり、アッという間に1300億円を超える義援金が集められたことです。そして、電力の需給バランスが崩れることを心配して「計画停電」が実施されれば、国民の殆どは不満を押し殺してそれに従っています。電車の冷暖房が切られ、ところどころの蛍光灯が外され薄暗くても、繁華街のネオンがパタリと消え、町中が薄暗くても耐えています。各企業、各家庭の節電も限界に近い形で行われています。

 この期に及んで政局を絡める政治家や、テレビで好き勝手なことを言っている評論家や学者は、被災地の方々のことを思い、不満を必死に抑えている国民の姿を見習って、“批判するだけでなく、“団結して頑張ろう!”と、先頭に立って旗を振って貰いたいものです。そうすることで、日本が救われると感じて欲しいものです。



この記事は弁政連フォーラム第218号(平成23年4月25日)に掲載したのものです。
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