PF-JPA



変えられるか
20世紀型の価値観と常識


日本弁理士政治連盟
副会長  岡田 英彦


  20世紀に終りを告げ早くも4年目を迎えた我が国は、20世紀における科学技術の進歩によるめざましい経済発展を成し遂げ物質的な豊かさを手に入れた。しかし、そのことが本当に人類にとって幸せをもたらしてきたかどうかは疑わしい。むしろ、身近なところで起きているさまざまな事件や社会問題などは、経済的な繁栄だけを追求するが故にもたらされた社会的な大きなひずみと言っても決して過言ではあるまい。
 ところで、このままの量的な拡大だけを追求する成長は長く続かないことに気づき始めた日本国民は、新しい社会の到来に向けて従来型の右肩上りの経済成長ありきではなく、国民一人ひとりがそれぞれの人生を十分にエンジョイできる新たな日本国の再建を考え始めてきた。ここに21世紀の日本国民には、新しい価値観に基づく超常識が求められているのである。それには、いつまでも過去に捉われることのない柔軟で斬新な発想に基づく過去の常識では考えられない価値観と超・常識が、これからの日本人に求められるであろう。
 このことは特に、21世紀の我が国知財業界の一翼を担う次世代の弁護士に求められている一方、過去100年以上の長い歴史と古い伝統を有する日本弁理士会を新しく21世紀型に変えることができるかが会員一人ひとりに問われているように思えてならない。



  

この記事は弁政連フォーラム第134号(平成16年1月25日)に掲載したのものです。
Copyright &;copy 2000 Political Federation of JPA, All rights reserved.
日本弁理士政治連盟 〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-4-2,弁理士会館内
E-mail: info@benseiren.gr.jp
Tel: 03-3581-1917 Fax: 03-3581-1890
更新日: