就任ご挨拶

　この度，副会長に就任いたしました廣瀬隆行です。小職は，1999年合格で現在33才，いわゆる若手弁理士です。若手弁理士は，日本弁理士政治連盟に関心がない方が多いと思われます。小職は，現在，広報を担当しておりますので，特に若手の先生に弁政連の活動を知っていただきたいと思っております。短い活動期間ではありますが，副会長として活動するにつれ，弁政連の活動を少しずつ理解してきました。小職が理解した範囲で，弁政連の活動についてお伝えし，ご挨拶に代えさせて頂きたいと思います。

弁政連は，弁理士の意見を特許庁や政治家へ伝えるなど，
弁理士を守るための活動を行っています。
　日本弁理士会が政治活動を行うことは難しいようです。そこで，弁政連は，弁理士の地位向上につながり，ひいては産業界の発展にふさわしいであろう方策を，特許庁や政治家へ伝えています。
　たとえば，最近では，継続研修や登録前研修の内容について，弁理士の実情を踏まえた適切な方策案を政治家へ伝え，適切な立法を促しました。弁政連の所属弁理士は，実務を行う傍ら，このような時間のかかる活動をボランティアで行っています。

政治連盟は，弁理士以外の士業にも存在します。　
　政治連盟は，弁理士にだけ存在するのではありません。他の士業にも政治連盟が存在し，それぞれの士業の立場を有利にするための政治活動を行っています。たとえば，最近，行政書士政治連盟が，商標の代理を行うことができるように法改正を打診しました。これに対し，弁政連は，商標の専門性や実情を踏まえたうえで，このような流れを防ぐための政治活動を行いました。このように，弁理士の地位を確保し，国民に混乱を生じさせないよう，適切な方策を政治家へ提案することは，弁政連の大きな仕事といえます。

　これは，私個人の方針ではありますが，牛木護会長を支え，日本弁理士会と足並みを揃えて，弁理士の総意を適切に立法へ反映できるよう努力したいと思っております。どうぞよろしくお願い申し上げます。