1.平成13年11月13日(火)、午前8時〜9時にキャピトル東急ホテル「銀の間」にて自由民主党との第5回知的財産権国家戦略懇談会が開かれた。出席者は、以下の通りである。 A.国会議員:甘利 明 衆議院議員 小野 晋也 衆議院議員 河村 建夫 衆議院議員 小林 興起 衆議院議員 佐藤 剛男 衆議院議員 保岡 興冶 衆議院議員 松宮 勲 衆議院議員 近藤 剛 参議院議員 世耕 弘成 参議院議員 (五十音順) B.日本弁理士会:小池 晃 会長 久保 司 副会長 牛木 譲 副会長 牛久 健司 副会長 小倉 正明 副会長 神原 貞昭 弁理士法改正特別委員会委員長 下坂スミ子 弁理士法改正特別委員会副委員長 筒井 大和 司法制度対策委員会委員長 C.日本弁理士政治連盟:渡辺 望稔 会長 森 哲也 副会長 白井 重隆 副会長 川北 武長 副会長 加藤 朝道 副会長 柿本 恭成 副会長 小島高城郎 副会長 古谷 史旺 最高顧問 2.まず、司会進行を担当された小野晋也代議士の挨拶、そして小池晃日本弁理士会会長の挨拶がなされた後、時間の関係上、即議題に入った。 (イ)最初の講師は、理化学研究所(横浜研究所)、ゲノム科学総合研究センター所長の和田昭允先生で、「研究者の保護と研究の秘密について」お話があった。 ゲノムスパイ事件に簡単に言及された後、研究者育成の観点から研究・開発成功の必須条件についてお話があった。特に、研究者を鼓舞し、能力を引き出す”精神環境”について、”欲”の分析には興味深いものがあった。なお、キーワードは、「今日、知的資産は”通貨”である」であった。 割り当てが、10分とのことで、十分に分析説明できる時間はなかった。 (ロ)次の講師は、青色発光ダイオードの発明者である中村修二氏の代理人である升永英俊先生(弁護士・弁理士)により「研究者と職務発明について」のお話があった。 まず、資料として配布された「中村上申書」の内容に言及しつつ中村発明について簡単な説明がなされた。次いで、特許法第35条第1項、第3項、第4項の各項を引用しつつ説明があった。特に「相当の対価」、「使用者等が貢献した程度」の解釈について説明がなされた。 (ハ)その後、質疑応答となったが、まず、国会議員(2〜3名)より意見が述べられ、次いで渡辺望稔日本弁理士政治連盟会長からの意見、質問をはじめ、森哲也同副会長、加藤朝道同副会長、小倉正明日本弁理士会副会長等から補足説明があった。