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弁政連フォーラムの100号に寄せて
 
Suzuki Shouji   
日本弁理士政治連盟
元会長 鈴 木 正 次
 
 

 弁政連フォーラムは、平成13年3月に100号を迎えることになった。顧みれば、8年前弁政連の機関紙(定期的お知らせ)の必要性が考えられていたが、どのような形式体裁がよいか皆目見当がつかなかった。時の弁政連副会長山本会員が、会員の論壇、お知らせ、その他意見発表等に用いる機関紙として「弁政連フォーラム」と名付けたのが始まりとされている。その後、弁政連の活躍の場が確立すると共に、レイアウトその他に磨きがかかり、今や立派に成長し、100号にに達したことは誠にご同慶の到りである。
 発足当時のA3一枚の裏表から、今やA3三枚の裏表に増加すると共に、名実共に充実し、誠に隔世の感を深くするものである。正に継続は力なりであって、弁政連フォーラムは連綿と継続し、会員の間に定着して来たことは事実であり、特許庁を始めとし、国会議員にもお届けしているが、会員はもとより部外の読者に対しても、各人名様の内容を求める読者にも十分耐え得る内容に更なる発展を期待するものである。
 かつて或特許庁長官から弁政連フォーラムを楽しみにして毎月拝見しておりますとの電話を直接いただいたが、多分に外交辞令があったにしても、大変嬉しくお聞きし、お礼を申し上げた次第である。
 弁政連フォーラムが100号に達するには、8年有余月が必要であり、その間連綿と続けることは、如何に大変なことであったかは身をもって知っているので、担当された多くの会員に深甚の感謝を捧げる次第である。今後200号、300号と続けるに当たり、より一層充実し、発展し、読者に発行を待たれるようになる為に、以下一案が参考になれば幸いである。既に実行されている事項もあるが、敢えて重複を避けず列挙した。

内容・形式の検討

如何に優れた論文であり、直ちに実行できるような施策であっても、読んで貰えない場合には実行に齟齬を来す場合もある。そこで見出しをつけ、要約し、又は目立つ場所にレイアウトする(或いは文字を大きくする)など、編集その他について、読者に歓迎される内容、態様等を一定期間毎(例えば6ヶ月毎)に検討し、要すれば担当者以外のモニターから随時意見を徴集するなど絶えざる努力が必要である。前記のような改善案を弁政連フォーラムを介して募集するのも一案である。
 内容別のレイアウトもよいと思う。例えば法律事項、情報公開事項、事務所報告などは自らその態様までも特色をつけることができる。或いは別枠とした方が意見がわかり易い場合もある。
 使用文字も一律にすることを要しないし、文字の色を変えるのもよいし、重要度に従って文字の大きさを変え、用紙の色を変えるのも1案である。

原稿募集について

 論壇の場合は、テーマを選び、例えば弁政連のあり方の論文、弁政連強化についての論文など、弁政連の発展と目的達成の為の方策を聞く(又は論文を募集する)内容になるのもよいと思われる。
 会員活動を必要とする重要事項については、会員の具体的かつ積極的参加を望む場合に弁政連フォーラムの「お知らせ欄」を活用すべきである。

温故知新の心掛けを養う

 世の中は不断進行型であって、万物流転である。如何に優れた内容であっても、10回或いは20回以上積み重なると、マンネリ化するおそれがある。そこで故きを温ね新しきを知る知恵が必要となる。絶えず新しさを求めその裏付けに古き良き考えを尉酌すれば、所謂 「鬼に金棒」である。
 万物流転、停滞がない所は常に瑞々しい状態を保つことができる。弁政連フォーラムがマンネリ化しない為にも、変化を恐れてはいけない。

外部(読者)の意見を取り入れる

 担当者は、常に真剣に考え、より良いようにと思考をこらしていると思うが、所謂編集者側の意見にすぎないので、不均衡になり易い。読者に読んで貰い、協力を得るには、読者の意見が絶対不可欠である。喜んで読んで貰い、頭に入れて貰い、その上協力して貰う為には、どうすれば良いか、常に頭の痛い問題ではあるが、読者の立場で対処する以外に方法はないと思う。

以上


この記事は弁政連フォーラム第100号(平成13年3月25日)に掲載したのものです。

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