PF-JPA
 


弁理士試験合格者数の適正化(大幅抑制)の必要性について、
日本弁理士会と日本弁理士政治連盟が連携し行動

○ 経済産業大臣政務官と懇談
7月10日(火)、午後5時に経済産業省の北神圭朗大臣政務官を表敬訪問し、弁理士制度の喫緊の課題について意見交換しました。当日は、日本弁理士会から奥山尚一会長、長濱範明副会長、田村爾副会長、弁政連から古谷史旺会長、小川眞一副会長、丸山幸雄副会長が出席しました。
まず、田村副会長から「弁理士試験合格者数の適正化」について説明、その後、奥山会長と古谷弁政連会長が補足説明を行いました。
日本弁理士会で作成したデータを基に、弁理士試験合格者数増加の経緯、弁理士試験合格者の急増、弁理士数の推移と業務量の変化を示し、弁理士一人当たりの業務量が激減していること、弁理士試験合格者の弁理士登録率が低下傾向にあること等、弁理士国家資格の魅力の低下が顕著であることを報告し弁理士試験合格者数の適正化、早期の大幅抑制の必要性を強く訴えました。
我々の説明の後、北神大臣政務官と質疑応答が行なわれ、北神大臣政務官から弁理士の主要業務である工業所有権4法、特許・実用新案・意匠・商標の出願件数が減少しているにもかかわらず、弁理士数だけは急激な増加を示し、弁理士総数は約2倍に膨大している点に関心を示され、我々の説明と弁理士業務の苦しい状況に理解をお示し頂いて、早期に対応するようご示唆を頂きました。

 
○ 国家戦略担当大臣・科学技術政策担当大臣と懇談
7月11日(水)、午後1時に内閣府の古川元久国家戦略担当大臣を表敬訪問し、政府の知的財産戦略本部の人員と弁理士試験合格者数の適正化について意見交換しました。当日は、日本弁理士会から奥山尚一会長、長濱範明副会長、田村爾副会長、弁政連から古谷史旺会長、水野勝文副会長、小川眞一副会長、富崎元成副会長、丸山幸雄副会長が出席しました。
奥山会長から、弁理士の厳しい現状報告の後、田村副会長から資料の「弁理士試験合格者数の適正化」に基づいて説明、その後、古谷弁政連会長から補足説明を行ないました。
古川国家戦略担当大臣におかれては、科学技術政策担当大臣も兼任されておられることから知的財産戦略本部の人員のことで、当方が平素から考えている思いを忌憚なく申し述べさせて頂きました。当該本部には、現在本部員として弁理士が1名しか参加しておらず、弁理士は知的財産の唯一の専門国家資格であることから本部員および専門調査会委員等に、少なくとも3名程度は参加できるよう意見具申を行ないました。

 
  また、2003年度の「知的財産推進計画」から弁理士の大幅な増員が提言されたことが要因で弁理士試験合格者数が急増したことから、次期推進計画には弁理士の大幅減員の必要性を訴えるメッセージを発するよう強く求めました。
弁理士試験合格者数の適正化については、上記の懇談に加えて日本弁理士会と日本弁理士政治連盟が一致協力して、6月27日(水)に「藤末健三議員と総務省を交えての懇談」、7月11日(水)に「民主党知的財産制度改革推進議員連盟の大畠章宏会長と懇談」を行い、早期に弁理士試験合格者数を大幅抑制するよう連続で訴えましたことを申し添えます。
 

この記事は弁政連フォーラム第233号(平成24年7月25日)に掲載したのものです。
Copyright &;copy 2000 Political Federation of JPA, All rights reserved.
日本弁理士政治連盟 〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-4-2,弁理士会館内
E-mail: info@benseiren.gr.jp
Tel: 03-3581-1917 Fax: 03-3581-1890
更新日: