PF-JPA


2度目の会長代行

  

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日本弁理士政治連盟
会長代行 杉 本 勝 徳


  古谷史旺氏(前日本弁理士政治連盟会長、現在弁政連理事)が日本弁理士会の会長選挙に立候補する度に、どう言うわけか私に日本弁理士政治連盟会長代行が廻って来る。一回目は2年前の9月に会長代行を引き受けたが、不幸にも古谷氏が会長選挙で落選したので、私の会長代行は12月にその任を解かれて古谷氏が復帰した。その古谷氏が平成25年度の日本弁理士会の会長選挙に立候補をしたため、私は2度目の弁政連会長代行を9月に引き受けることになった。そして古谷氏は遂に日本弁理士会本会の会長に当選された。この事は大変喜ぶべき事であると考えている。何故なら、かつて弁政連の会長はおろか、弁政連の副会長経験者ですら日本弁理士会会長になった者がなく、弁政連の趣旨と活動を殆ど知らない日本弁理士会の会長が続いていたからだ。 その喜ぶべき事態ではあるが、弁政連の会長として戻ってはこられないから、このままでは私の会長代行は永遠に続くことになる。会長代行の代行が取れて会長になると更に悩ましいことになる。何故か。古谷氏は1年のうち100回以上政治家と勉強会等で接触されている。それは弁政連会長として、議員の各種パーティへの出席、議員への知財制度の問題点の説明、更に各党の弁理士議連、知財議連等々、朝は8時からの朝食会、夜はパーティの他に知財関連法改正の要望に至るまであり、とても凡人には出来ないことをして来られた。だからこそ限られた弁政連の資金の中でも日本弁理士会の要望の実現に貢献することが出来たのである。 大阪在住の私が年間100回以上も上京できる筈もなく、また古谷氏のような才覚があるわけでもないから、これは大変困った事態である。どうしても会長代行から代行を外して会長になる、ということであれば大きな覚悟が必要になる。自分の仕事の時間とプライベイトな時間を犠牲にして、1万人弁理士の将来の担保と、延いては国家の知財戦略推進のための活動をしなければならない。 私が会長として大阪から上京しながら活動するには、どうしても2つの大きな問題をクリアしなければならない。一つは古谷氏が弁政連会長として昨年1年間に100回を超える議員との接触をしてこられた回数を東京在住の弁政連副会長に分散して負担をお願いすること。今一つは少ない弁政連の年間予算を、何としても大幅増額を図り、より効率的な活動ができるようにしたい。この2つは私が会長を受諾して弁政連活動に支障を来さないようにする為に抱えている当面の問題であり、日本弁理士政治連盟役員と同連盟会員一丸となってこの問題の解決を図りつつ、今まで通り、いやそれ以上に弁政連活動に邁進したい。
 
 


この記事は弁政連フォーラム第237号(平成24年11月25日)に掲載したのものです。
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