PF-JPA


就任ご挨拶
弁政連会長に就任して


  

furuya.fumio
日本弁理士政治連盟
会 長 杉 本 勝 徳


 この度大阪在住の杉本勝徳が弁政連会長を引き受けることになりました。
弁政連関連業務の99%は東京です。大阪在住の私が会長になるとはどう言うことだ、という会員の声がありました。尤もです。私も大阪という地理的環境から考えても引き受けるのは適切ではないと思っていました。しかし、長年弁政連の顔であった古谷史旺会長が日本弁理士会の会長に選出され、さて誰がその後を引き受けるか?偉大な古谷会長に代わる者などは居りません。そこで過去数年の間に3回会長代行を引き受けていた私にお鉢が回って来たという次第です。
今、日本弁理士会および知的財産業界をめぐる内外の環境は劇的に変動しており、今後の日本弁理士会を政治的側面から形作る活動を担っている弁政連としては、極めて重要で困難な時期にあると思います。
しかしいずれにしても弁政連の会長をお引き受けした以上は、国家の知的財産政策に協力するとともに、1万人弁理士の期待に応えるように、次のことを実行して行きたいと考えています。

(1)弁政連活動をより組織的な活動にする。
(2)政権の知的財産政策に協力する。
(3)弁理士を国家の知的財産政策のインフラとして位置づけさせる。
(4)弁政連活動が必要なときは集中的に行う。
(5)弁理士にしかできない知的財産業務の専門家として弁理士を位置づける。
(6)弁政連の会費を全ての会員が納入するような方策を検討する。

先ず、(1)について。弁政連には14名の副会長および65名の理事がいますので、副会長にそれぞれ業務の分担をして、政治家のパーティに出席する、政治家の勉強会やレクチャーに出席する等の日常業務をより組織的に実行します。理事には各委員会委員に就任していただき、弁政連の組織活動を活性化していただきます。
(2)について。安倍政権の国家強靱政策には知的財産政策も入っていますので、政権の政策実行に可能な限り政治家および役所とともに協力して、知的財産を国力の礎とすることを目指します。
(3)について。バイオから通信まで1万人の技術集団である弁理士は、また世界180ヵ国にネットワークを張りめぐらして国際的業務を遂行している団体です。国家の知的財産政策には欠かせないインフラとして活動することができます。
(4)について。弁政連は限られた予算で1万人弁理士の将来を担保する活動をしています。従って、効率的な活動をする必要がありますので、資金と時間を集中的に使用するべきだと考えます。例えば、今年度のように重要な弁理士法改正の時期には、政治家及び役所と集中的に面接して、知的財産に関する日本弁理士会の考え方を充分にお伝えすること等です。
(5)について。産業財産権はもとより、知的財産でくくられる著作権、不正競争防止法関連法益、育成者権、関税法等についても、研修や実務等でしっかり身に付けている弁理士の業務として位置付けられるように、各界に働きかける事とします。
(6)について。弁政連は弁政連会員の会費で運営しておりますが、それも全会員の一部の会員の納入した会費のみで運営しているので、年間予算が極めて少なく苦しいのが実情です。そこで、1万人弁理士の将来を担保する活動を支えることができる程度の会費を確保するために、全ての会員が会費を納入出来るような方策を考えます。 
 以上の次第ですので、全ての弁政連会員の協力をいただけますようにお願いします。
 
 


この記事は弁政連フォーラム第241号(平成25年4月15日)に掲載したのものです。
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