自由民主党国会議員と弁理士との懇親会報告

自由民主党国会議員と弁理士との懇親会報告

　６月５日、キャピタル東急ホテル「紅真珠の間」において、日本弁理士会及び日本弁理士政治連盟による「自由民主党国会議員と弁理士との懇親会」が開催されました。
　当日は多くの国会議員が出席され、我々弁理士と親しく歓談することができました。ここに、当日ご来賓としてご挨拶いただいた甘利明先生、保岡興治先生の挨拶を全文掲載しますので、弁理士各位におかれましてはご熟読頂きたいと思います。

日本弁理士政治連盟会長 渡　辺　望　稔

【甘利明衆議院議員】
　小池会長、そして政治連盟渡辺会長を初め弁理士の先生方々には、本当に私ども自民党がお世話になっております。私は知的財産制度に関する議員連盟、知財議連の会長でございますが、最近は知的議連の会長と言うようにいたしております。そうしますと、相当知的水準が高いように思われまして、尊敬のまなこが集まるもんでございますから。
　実は、知的財産権に関する議員連盟をつくろうと思いましたのはもう随分前でございまして、立ち上がりに少し時間がかかりました。当時、通産政策であるとか司法関係に御造詣の深い先生方にお声がけをさせていただきまして、議員連盟を発足をしたわけでありますが、そうそうたるメンバーでスタートをいたしました。
　多分自覚はないでしょうけど、ここにおられる高村先生も副会長かなんかになってるんですが、おありでしょうか。与謝野馨先生は、当時通産大臣の現職でありましたが、その現職大臣を会長としてスタートをさせていただきました。
　で、かねてから仲間で話をして参りましたのは、日本がこれから立ち行くか行かないかは、すべて知的財産権の有効な活用、知的創造サイクルがうまくいくかどうか、それを国家戦略としてきちっと組み立てることができるかどうかにかかっている、それにしてはいかにも政府の認識の度合いが低いんではないかということで、これは科学技術創造立国と二本柱といいますか、まあ重複をしている政策でありますけれども、国家戦略として組み立てていかなければならないということで、議員連盟をつくりまして、華々しくスタートをしたわけです。
　ところが、会長が選挙で苦杯をなめられまして、その後、私が会長を拝命したわけでございます。司法制度調査会の中で知財の司法制度分野と、それからいわゆる産業政策分野での知財権を並走して、小委員会として各種提言をさせていただきました。これが党としての大綱の中の一角を占めさせていただいたわけでございまして、政府もその方向で戦略をしっかりと練ってくれるものと確信しております。
　しかしまだスタートしたばかりでありますし、現在、知財の分野が非常に広がっておりまして、コンテンツであるとか、バイオであるとか、従来日本が想定をしなかった、あるいは世界が想定をしなかった部分まで広がってきております。先回りして道を全部ふさがれてしまわないように、知財議連を中心とし、弁理士会と連絡をとりながら、しっかりとした戦略を打ち立てて、21世紀においても日本が先頭の地位を占めることができますように、頑張りたいと思っております。
どうぞよろしくお願いします。ありがとうございました。


甘利　明　衆議院議員（中央）	小池　晃　日本弁理士会会長

【保岡興治衆議院議員】
　皆さん、こんばんは。きょうはお招きいただきましてありがとうございました。４年がかりでずっと皆様、甘利明委員長は司法改革の中で、また商工部会の関係の委員長としても一緒に知財権の問題について国家戦略として位置づける努力を全力を挙げてやってこられました。党の司法制度調査会もやっと最終報告書をまとめまして、そして弁理士の先生方にますます御活躍いただけるようないろいろな条件整備をしたり、またADR の関係で知財仲裁センターの新しいあり方についてどんどんバックアップしていこうということや、世界に広がる舞台での知財権の対応について紛争解決からいろいろな権利保護、管理に至るまで、もう本当に皆さん、よく頑張っていただいて、我々をお支えいただいて、いい提案ができることになりまして、まあ、司法改革審の政府の方の最終答申も近く出るようですが、司法改革の基本法をつくったり、推進体制をつくったり、また具体化のための法案をどんどん出して、皆さんと一緒に努力した成果が日本の将来につながるように、これからも頑張っていきたいと思います。
　本当に甘利先生、皆さん、ありがとうございました。心からお礼を申し上げて、ごあいさつにかえたいと思います。ありがとうございました。


保岡　興治　衆議院議員	日本弁理士政治連盟　役員一同

（本文は、速記録を掲載しております）

この記事は弁政連フォーラム第１０３号（平成１３年０６月２５日）に掲載されたものです。