ご　挨　拶

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日本弁理士政治連盟
副会長 柿本恭成

　２年間の副会長（財務担当）の任期を終え、後任の方にバトンタッチをしようと思っておりましたが、政治連盟にご理解のある適格な後任の方がおられなくて、さらに２年間、続投することになりました。
　本来ならば、２年毎に役員が交代し、できるだけ多くの弁政連の会員の先生方に役員になっていただき、弁理士制度と政治との関わりの重要性について認識していただいたほうが、弁理士制度の発展のためにいいように思われます。未だ多くの会員の先生方の中には、政治アレルギーの方がおられ、後任探しに苦慮しています。しばしば、マスコミで取り上げれる政治不信や政治腐敗といったスキャンダルな出来事と、我々弁理士が関係する政治とは、あまり関係がないのです。我々弁理士が関係する政治は、知的財産権制度を良くするための法律の整備や法律の創設といった国家の産業振興策に関するものであり、これらは個人的な政治家との癒着、不当な政治献金、政治的な裏取引などといったこととは無縁のことです。
　著作権法（文化庁）、不正競争防止法（法務省）など、関係官庁も特許庁以外に広がっており、これらの省庁間の調整を図り、より良き知的所有権制度の法律の整備や法律の創設のため、ご協力いただける国会議員の先生方に我々の要望（つまり産業界の要望）を訴える活動をしているのです。産業界の要望（発明等の知的財産の誕生から権利の取得、及び取得後の権利の利用と保護に対して弁理士の一貫関与）を実現すべく、一人でも多くの会員の先生方の弁政連への参加を期待しております。
　又、前年度は、弁政連の会費を年１万円から２万円に値上げさせて頂いたおかげで、弁政連の活動にとって健全な財政状況になりつつあります。これもひとえに多くの会員の先生方のご支援の賜と感謝致しております。引き続き弁政連の財務を担当いたしますので、宜しくお願い申しあげます。

この記事は弁政連フォーラム第117号（平成14年8月25日）に掲載したのものです。