平成１７年２月８日（火）午後５時１５分から午後６時まで、キャピトル東急ホテル《銀の間》において、中川秀直衆議院議員、保岡興治衆議院議員、与謝野馨衆議院議員、甘利　明衆議院議員、菅　直人衆議院議員、大畠章宏衆議院議員、浜四津敏子参議院議員のご来席と会員１３１名の出席を得て、３０周年記念式典が、引き続いて午後６時３０分から午後８時まで、隣の《紅真珠の間》において、国会議員６７名及び各界の代表５２名のご来席、会員１６１名の出席と小泉純一郎内閣総理大臣を初めとした多数の衆参両議院議員からの祝電を得て、３０周年記念祝賀会が、盛大に挙行された。この記念式典及び祝賀会の模様は、「弁政連ニュース」にて詳しく報告される予定である。
　３０周年記念式典のサブタイトルは、「知的財産の創造・保護・活用を憲法に！」であるが、この意義を古谷史旺実行委員長と保岡興治前司法制度調査会会長は、挨拶で述べられたが、両者が同じような考えであることが強く感じられた。要するにこの３０年の弁政連の活動は、弁理士会の利益というよりはむしろ、この国のあるべき姿を念頭に行ってきたものである。サブタイトルの意義は、そのあるべき姿を憲法に入れて、国のあるべき姿を明確にすることにある。「国のあるべき姿」というのは、国の礎（柱）であり、これを活用することは国家戦略になり得るものである。「知的財産の創造・保護・活用」を憲法に入れることにより、これが国の礎（柱）であることが明確になるわけであるから、これに関与する弁理士の役割が更に重要になることは言うまでも無い。
　中川秀直弁理士制度推進議連会長は、夢のある世界に冠たる弁理士制度を構築する、弁理士が法律と技術の専門家であることを試験・研修制度で担保する、弁理士が知的財産の創造・保護・活用に一貫関与できるようにする、付記弁理士制度を更に発展させる、付記弁理士試験制度の問題点、等について挨拶で述べられたが、これは正に弁政連の主張そのものである。
　また、武部勤自民党幹事長は、弁理士をコンピュータ付ブルドーザという懐かしい言葉に例えていたが、これは弁理士の中で一番頻繁にお付き合いを頂いている森弁政連会長を見て、そう感じたに違いないと思われた。
　現在、知財重視・知財ブームという時代の風が強く吹いているのを感じるが、上記したような知財を動かしている国会議員と弁政連との考え方の共通性からみて、この風は弁政連が吹かせたのではないかなと感じられた記念式典・祝賀会であった。
　３０周年記念式典次第及び祝賀会次第並びに出席国会議員は、下記の通りであった。尚、国会議員以外の来賓出席者としては、小川特許庁長官、荒井知的財産戦略推進事務局長を初めとした５２名の各界代表者であった。