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弁政連フォーラム 第291号 平成29年5月15日

自由民主党政務調査会「知的財産戦略調査会」の開催について

平成29年4月26日に自由民主党本部にて、政務調査会「知的財産戦略調査会」が開催され、日本弁理士会の渡邉伸一副会長及び日本弁理士政治連盟の会長を兼務する水野勝文知財政策検討ワーキンググループ長が出席しました。

事務局長の山下貴司衆議院議員による司会進行の下、会長である保岡興治衆議院議員が挨拶を述べられ、調査会が開会しました。

当日の議題は、『調査会提言案について』であり、事務局からの提言案を取りまとめるに至るまでの事務局による経緯説明などを受け、引き続き山下事務局長が項目ごとの詳細な説明を加えました。

その概要を以下に記します。

知財立国に向けての知的財産戦略に関する提言(案)

1.第4次産業革命(Society 5.0)を見据えた知財・標準・データ戦略の一体的推進

  • (1)データ及び人口知能(AI)の利活用促進
  • (2)第4次産業革命を視野に入れた知財紛争処理システム
  • (3)戦略的な知財・標準化戦略
  • (4)新たな著作権システムの構築
  • (5)デジタル・ネットワーク時代の知財侵害対策

2.産学連携・産産連携と大学・ベンチャーの知財戦略

  • (1)骨太な産学連携の推進
  • (2)産学官の力を結集した本格的な産学連携開発拠点の創出
  • (3)産学連携の橋渡し・事業化支援強化
  • (4)産産(大企業及び中小・ベンチャー企業)連携の推進

3.地方創生のための知財活用の促進

  • (1)中小企業の知財ポテンシャル発揮
  • (2)中小企業金融の強化
  • (3)中小企業の海外展開支援
  • (4)知財を活用した「攻めの農林水産業」の推進

4.知財教育・知財人材育成の充実

  • (1)小中高等学校における知財教育の推進
  • (2)大学・高等専門学校等における知財・標準化教育の推進とキャリア形成

5.世界をリードする審査の実現によるグローバル事業展開支援の強化等

  • (1)特許審査の迅速化及び品質の向上
  • (2)国際連携の推進

6.コンテンツ産業の成長基盤の強化

  • (1)異業種間の連携推進
  • (2)海外展開のための環境整備
  • (3)コンテンツ産業基盤強化に向けた取組
  • (4)模倣品・海賊版対策の強化

7.アーカイブの利活用の促進

  • (1)アーカイブの利活用促進に向けた整備加速化

本調査会にて了承された提言は、連休明けの政務調査会の審議会における承認を経て、自由民主党の提言としてホームページ(https://www.jimin.jp)公表がなされるとのことです。

この記事は弁政連フォーラム第291号(平成29年5月15日)に掲載したのものです。

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